名劇SSブログ

世界名作劇場の二次創作SS(ショートストーリー)ブログです。※画像等の二次利用・無断転載はお断りしております。現在は「けものフレンズ」が中心となってしまいました。名劇関連は休憩中です(小説に出来そうなネタが無いです……スイマセン……)

ふしぎな妖精パルメ -魔法のレシピ- 2




さて今回もやってまいりましたパルメちゃん。ご訪問。そして拍手ありがとうございます!

それでは早速どうぞ!






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 ふしぎな妖精パルメ -魔法のレシピ-


※この物語は、「愛の若草物語」と「幸せパスタストーリー」の二次創作です。オリジナル要素が満載ですので、お気軽にお楽しみください。






  第二話 チキンのミルクシチューで、よかった!



「もう目を開けていいわよ?」と、メグに話しかけるパルメ。
「本当? じゃあ…開けるわよ?」と、メグはその目を恐る恐る開けてみました。するとそこには、どこかで見たような景色が広がっていたのでした。
「ここは…」と、その景色を見渡すメグ。メグはハッとした表情をパルメに向けると、「ねえ、ここって…ウチの近所じゃない?」と言います。するとパルメは、「近所と言えば近所だけどぉ…えへへぇ」と、困った様に微笑みました。
「近所だけど…なんなのよ…」
「う~ん…、名前が違うって言うかぁ…場所は同じなんだけどぉ…ね?」
「同じ場所なのに名前が違うの? どういうことなの?」
「う~ん…っと…、まあ…それは措いといて、お料理を教えてくれる先生のところへと行きましょうか? きっとすご~く楽しいわよ? うっふふっ♪」
「うん? なんだかハッキリしないわねえ…」
 メグはとりあえず、ウキウキと飛んでいくパルメの後をついて行きました。メグはその途中で、見慣れた建物や道を眺め、首を傾げています。やがて町を抜けて、森の中を通る道へと入りました。その道を抜けて川を渡ると、パルメがメグに、「こっちから行った方が近いわ?」と、細い道を指さしました。
「ねえパルメ? まだ歩くの? もう随分と歩いてるけど…」
「うん? 疲れちゃった?」
「まあ…少しは…。でも随分と森の中を歩くのねえ…」
「ええ。でももうすぐ着くわよ。ホラ、お庭が見えてきたわ」
 パルメがその道の先を指さすと、その向こうに綺麗な庭園が見えました。その庭園にはバラが咲き、よく手入れをされているのか、そのバラは美しく、つややかな花びらをまとっていました。
「綺麗なバラねえ~。よく手入れがされているわ? それに立派なお屋敷ねえ…。ねえパルメ、このお屋敷に…その先生が住んでいらっしゃるの? だとしたら、とても立派な先生なのねぇ」
「う~ん…住んでるって言うか…、働いてるのよ。このお屋敷でね?」
「あら…そうなの…?」
 パルメはメグをその屋敷の玄関まで連れていくと、「ノックして?」と微笑みました。
 メグはひと呼吸置くと、ドアノックに手をかけ、ゆっくりと四回、そのノックを叩きました。すると、そのドアの向こうから「は~い!」という声が聞こえ、ドアがゆっくりと開かれたのです。
 そこには、メグと歳が変わらないような、メイド服を着た若い女の子が立っていました。そのメイドさんは「ようこそいらっしゃいました」とお辞儀をすると、「奥様のお知り合いの方でしょうか?」と、メグに問いかけました。
「いえ…、お知り合いと申しましょうか…、その…」
「あぁ…じゃあお嬢様のお友達ですね?」
「お嬢様…?」
「お嬢様にこんな年上のお友達が居たなんて…。あぁでも…スノー夫人とお友達になってしまわれるんですもの、不思議ではないわね」
 そのメイドさんはメグを、「さあどうぞ?」と屋敷の中へと招き入れると、客間へと通しました。
「お茶をお持ち致しますので、少々お待ち下さい?」と、メグに頭を下げ、その部屋を出ていこうとします。するとそこで、「クッキーもちょうだいね?」という声が聞こえてきました。
 メイドさんは「はい?」と振り向くと、そこにはパルメがふわふわと浮いていたのです。そのパルメに「まあ!」と驚くメイドさん。しかし、すぐに笑顔になり、「なんだパルメじゃないの~。脅かさないでよもう…」と、ホッと胸をなでおろしました。
「もう…居るなら居るって言ってよね?」
「えへへ~、ごめんごめん。メグの反応を見てたら面白くってつい…」
「メグ?」
 その女の子はソファーに座っているメグに視線を移しました。するとメグは困った様に微笑むと、「すいません…パルメが…」と、申し訳なさそうに頭を下げます。
「いえ、いつものことですから」と、メイドさんが微笑むと、パルメに「このイタズラっ子」と頬を膨らませます。
 その様子にメグはクスクスと笑うと、ソファーから立ち上がり、メイドさんにカーテシーをしました。
「申し遅れました。私はマーガレット・マーチといいます。メグと呼んで下さい」
「あぁいえ…こちらこそ。私はナンシー・ハートレーと申します。宜しくお願いします」
 ナンシーは丁寧にお辞儀をすると、「それでは、お嬢様をお呼びいたしますね?」と言って、客間を後にしました。メグはそれを見送ると、パルメに、「その…先生は?」と首を傾げます。
「まあまあ、お嬢様が来るまで待ちましょうよ。きっと面白いわよ?」
「はあ…?」
 メグはパルメの言葉に首を傾げてしまいました。パルメが言う面白いとは…いったいどんな意味なのでしょうか? メグはそのことをソファーで考えながら、ナンシーが戻ってくるのを待ちました。







 それから少しして、客間のドアがノックされました。メグはそのノックに「はい」と返事をすると、ドアが開かれ、小さな女の子が入ってきました。その女の子にメグは目を丸くすると、優しく微笑み、「どうしたの?」と問いかけます。
するとその女の子は急に笑顔になり、「わあっ! 優しそうなお姉さん!」と、大げさに喜んだのでした。
「ねえお姉さん? パルメのお友達なんでしょう? 私はねえ、西部の町からおば様の居るこのベルディングスビルに引っ越してきたの。ねえねえお姉さんは? どこからおいでなさったの?」
「ええ? ええと…ニューコードという町から来たの…」
「ああっ!」
「えっ⁉ ど…どうしたの…?」
「私まだお姉さんのお名前聞いてなかったわ? ごめんなさい。ちゃんと挨拶しないと、おば様に叱られてしまうわね?」
 ポリアンナはそう言うと、身なりを整え、きちっと立つと、丁寧にカーテシーをしました。
「初めまして。私はポリアンナ・フィティアっていいます。よろしくお願いします」
「あぁ…いえ、こちらこそ。私はマーガレット・マーチといいます。メグと呼んでちょうだいね? ポリアンナ」
 二人が挨拶を終えると、ちょうどナンシーが客間へとお茶を運んできました。
「お嬢様、お茶のご用意が出来ましたので、ここに置いておきますね?」
「はーい。ありがとうナンシー」
 ポリアンナはナンシーにそう微笑むと、ナンシーも微笑みを返し、その部屋を後にしました。
 メグは「お嬢様?」と目を丸くすると、「それじゃあ…あなたがここのお屋敷の…?」と、ポリアンナに顔を向けます。
「ええそうよ?」と、屈託のない笑顔を向けるポリアンナ。
「それは…。先程は失礼しました…ポリアンナお嬢様…」と、頭を下げるメグ。しかしポリアンナは、「どうして謝るの?」と首を傾げてしまします。
「だって…、お嬢様とお呼びしなければならなかったのに…、あんな失礼な態度を…」
「そんな…。私はそんな風に思ってないから、そんなに気に病まないで? 私のことはポリアンナでいいわ? ううん、そう呼んでほしいもの。だってパルメのお友達なんでしょう? 私とも、もうお友達よ?」
「ポリアンナ…」
「うふっ♪ それじゃあ、いただきましょうか」
 ポリアンナはメグに紅茶を入れてあげると、「さあどうぞ?」と笑顔でカップを渡しました。メグはそれを受け取ると、「ありがとう」と微笑みます。
 三人は仲良くおしゃべりをしながら、その時間を楽しんでいました。するとそのとき、メグは「そうだ…」と呟くと、パルメに「先生は?」と問いかけます。
 パルメはクッキーを頬張りながら、「へんへ~?(先生?)」とメグに問いかけました。
「そうよ、その先生。私にお料理を教えてくれるんじゃないの?」
 ポリアンナはその二人のやり取りを見て、「先生?」と首を傾げます。
「そう。パルメは私に、お料理を教えて下さる先生を紹介してくれると言ったのよ。それで…私達はあなたのお屋敷に来たの」
「まあそうだったの? それだったら…たぶんナンシーのことじゃないかなぁ?」
「ナンシー? あの人がお料理の先生なの? ポリアンナ」
「ええそうよ? ナンシーはね、毎週の水曜と、木曜日にね、私にお料理を教えてくれるの。もう楽しくって、私ナンシーとお料理するの大好き!」
 ポリアンナはメグに笑顔を見せると、「ねえメグ?」と身を乗り出します。
「な…なあに?」
「今からナンシーのところへ行きましょうよ!」
「ええ? 今から…って、お忙しいのと違う?」
「ううん、平気よ。きっと今頃は台所に居ると思うから」
 ポリアンナはメグを少し強引に台所へと連れていくと、「ナンシー!」と声をかけました。
「はーい。どうかされましたかお嬢様?」
「ねえナンシー、メグがお料理を教わりたいって」
「ええ?」
 ナンシーはメグに視線を移すと、「えっと…」と言葉に困ってしまいました。メグはナンシーに頭を下げると、それまでの事情を話したのでした。ナンシーは台所のテーブルにメグを迎えると、その話しを一生懸命に聞いていました。一方のパルメはというと、ポリアンナと一緒に火にかけられている鍋を覗き込み、「美味しそうね~」と、互いに微笑んでいます。
「つまみ食いは駄目ですよ?」と、パルメに声をかけるナンシー。パルメは「見てただけだもんっ」と、ぷいっとそっぽを向いてしまいました。そんなパルメにメグは、「お菓子をつまみ食いしたのは誰だったかしらね?」と、イジワルそうに微笑みます。
「もう…メグまで~。ふんっだ」
 ぷっくりと頬を膨らませるパルメにメグは微笑むと、「ねえパルメ?」と手招きします。
「うん? なあに?」
「パルメも手伝ってくれるんでしょう?」
「ええモチロンよ。なになに? 早速なにか作るの?」
「ええっと…そうねぇ、ねえナンシー? お願いできるかしら…」
「ええいいですとも。パルメ? それからお嬢様も、一緒に頑張りましょう?」
 パルメとポリアンナは、ナンシーの言葉に「はーい!」と元気良く返事をします。そして、パルメはステッキを振り、魔法で可愛らしいフリルのエプロンを出しました。メグとポリアンナはそれを着ると、いよいよ、ナンシーのお料理講座が始まりました。

「メグさんは先程…チキンならあると仰っていましたから。そのチキンを使ったミルクシチューを作っていきましょう」
 ナンシーは大きなマッシュルームと、鶏のもも肉、そしてタマネギとジャガイモと、トウモロコシを用意しました。その材料を一生懸命にメモするメグ。すると、あることに気が付きました。
「あの…ナンシー?」
「はい、何でしょう?」
「えっと…、トウモロコシは乾燥させたものでもいいのかしら?」
「ええ、構いませんよ? 少し味が変わってしまうかもしれませんが…、どうせ煮込んでいくので、大丈夫だと思います」
「そう、よかった」
「それじゃあ…あとは~…っと、そうねえ…。パルメ? チェダーチーズを出してくれないかしら?」
「おっけー、いいわよ♪ それっ♪」
 パルメがステッキを振ると、とっても美味しそうなチェダーチーズのかたまりが現れました。ナンシーはそのチーズをメグに差し出すと、「これぐらいに、小さく切って頂けるかしら」と、指で小さな輪っかを作ります。
「ええ、分かりました」
「それが終わったら、今度は鶏肉を一口大に切って下さい」
「はい」
「ねえねえナンシー、私は何をすればいいの?」と、ポリアンナがナンシーに笑顔を向けます。
「お嬢様は…そうですね、ではマッシュルームを軽く洗って、スライスしてください」
「はーい♪」
 ポリアンナは、水道の水でそのマッシュルームを軽く洗うと、包丁を持ち、慎重にスライスしていきました。その真剣な目つきにメグは関心をすると、自分の作業に集中します。
 ナンシーは、タマネギを慣れた手つきで微塵切りにすると、今度はジャガイモの皮を剥き、同じ大きさに切っていきます。パルメはそれを見ると、「さすがね~」と感心しました。
「ふふ~ん、でしょう? ねえパルメ、トウモロコシの粒を芯から取ってくれないかしら。これがもうホント、めんどくさくって…」
「ええいいわよ。魔法でちょちょ~いよ。それ~」
 パルメがステッキを振ると、トウモロコシが粒だけになりました。
「ありがとうパルメ。それじゃあついでに、コンロに火を入れてくれないかしら」
「はいは~い」
 パルメも魔法で、ナンシー達を一生懸命にお手伝いします。やがて、材料の準備も整い、ナンシーはフライパンを温めると、そこにバターを投入し、充分に溶けたところで先程みじん切りにしたタマネギを入れてよく炒めていきます。メグはそれを見ながら、一生懸命にメモをしていきました。
 充分に焼き色が付き、タマネギの香りと旨味が出たところで、今度は切ったジャガイモを炒めていきました。ジャガイモの表面に火が通り、柔らかくなったところで今度はマッシュルームを炒めていきます。
ポリアンナはそれを見て「私が切ったやつよ?」と微笑みました。
 ナンシーはそれを見て微笑むと、そのフライパンに鶏肉を入れて炒めていきます。時々コンロからフライパンを離しながら、じっくりと炒めていきました。それを今度は大きな鍋に移し、チキンストックを注ぎ入れると、その鍋を火にかけました。そして、フライパンの方にもチキンストックをほんの少し入れたのです。
「ねえナンシー? フライパンの方にもストックを入れるの?」
 メグはそれを見て、そう問いかけました。
「ええ。こうやって…、フライパンに残った脂と…、タマネギの旨味をストックに溶かすの。ほら見て? ストックの色が茶色くなったでしょう?」
「ええ…」
「これがタマネギの美味しいところなの。これを充分に溶かしたら、鍋に入れて煮込んでいきます」
 グツグツと音を立てて煮える鍋。そこに塩と胡椒を振り、少し味を見ると、ローリエを入れて煮込んでいきました。メグもポリアンナも、そしてパルメも味見をさせてもらい、その美味しさに頬を緩めます。
 充分に煮込んだところで、今度はミルクを注ぎ入れました。そして、パルメが魔法で出したチェダーチーズを入れると、それを煮込んでいきます。そして、仕上げにトウモロコシを入れ、ローリエを鍋から取り出すと、ナンシーは「これで出来上がり」と、笑顔を見せました。
「さあ、食べてみて?」と、ナンシーはメグに、そのシチューを取り分けてあげます。
「頂いてもいいんですか…?」
「ええモチロン。食べてみないと分からないでしょう?」
「では遠慮なく…」と、そのシチューを頬張るメグ。すると、頬を押さえて、「おいしい~!」と笑顔を見せました。
「ジャガイモがほくほくしてて、チキンも柔らかいわ~。それに…トウモロコシがプチプチと弾けて、程よく溶け残ったチーズと合わさって、とっても美味しいわね!」
「ふふ~ん、そうでしょうそうでしょう。乾燥したトウモロコシを使うなら、仕上げに入れるんじゃなくて、ジャガイモとかと一緒にストックで煮た方が良いかもしれないわね?」
「そうねぇ…、その方が良いかもしれないわね。ありがとうナンシー、凄く勉強になったわ?」
 メグはナンシーにそう微笑むと、メグの肩からパルメがひょっこりと顔を出して、「これで旦那も喜ぶってもんよ~」と何故か自慢気に話します。
「こらっ、パルメっ。なんてこと言うのこの子はっ」
 そんな二人のやり取りに笑顔を見せるナンシーとポリアンナ。台所は笑顔と美味しい香りに包まれていました。
「それでは、ありがとうございました」と、玄関先でナンシーに頭を下げるメグ。
「いえいえ、お役に立てて良かったですわ?」と、ナンシーもメグに微笑みます。
 パルメはメグに、「それじゃあ、行くわよ?」と微笑むと、メグはそれに頷きます。
「それ~っ。パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪」と、呪文を唱えるパルメ。メグとパルメは光に包まれ、あっという間に消え去っていきました。

 その日のお昼。帰ってきたメグは早速、台所でナンシーに教わった料理を作りました。ベスもそれを一生懸命に手伝い、時間は少しかかったものの、無事にお昼ご飯の準備が整いました。
「さあ、今日のお昼はチキンのミルクシチューよ♪」と、自慢げに披露するメグ。
 エイミーもベスも、その食事に大満足でした。
「たくさん作っといたから、お夕食もこれにしましょう」
 メグの言葉に、エイミーは「さんせーい!」と声を上げます。
「メグがこんなにもお料理が得意だったなんて、知らなかったわ?」
「あらエイミー? 私が作ったスープ、食べたことなかったかしら?」
「う~んっと…どうだったかしら?」
 首を傾げるエイミーに、ベスは「まあ…」と呆れた表情を見せます。
「あんた、私が猩紅熱にかかったとき、メグがハト麦のスープを作ってくれたじゃない。それを食べたいっておねだりして、作ってもらったの覚えてないの?」
「う~ん…そんなこともあったかしら?」
「まあ、この子ったら…」
 ベスの言葉に、食卓は笑顔に包まれました。その笑顔に、パルメは頬を緩ませます。
「美味しい料理は幸せを運ぶ。私のおなかにも幸せを運ばないとね♪ ねえねえメグ~! 私にもちょうだいよ~!」
「はいはい、ちょっと待っててね~」
 メグもパルメも、エイミーとベスの笑顔に頬を緩ませました。さて、次はどんなお料理を作るのでしょうか? 次回へと続きます。






 メグはその日、夕食のメニューに困っていました。パルメはそんなメグに、どうしたのと問いかけます。メグはなんと、ブルック先生にローリーの分の夕食も作ってほしいと頼まれたのでした。そこでパルメはあることを思いつきます。

 次回、「レシピを求めて三千里?」

 次回もパルメちゃんと一緒に、パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪

 ふしぎな妖精パルメ

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