名劇SSブログ

世界名作劇場の二次創作SS(ショートストーリー)ブログです。※画像等の二次利用・無断転載はお断りしております。現在は「けものフレンズ」が中心となってしまいました。名劇関連は休憩中です(小説に出来そうなネタが無いです……スイマセン……)

ふしぎな妖精パルメ -魔法のレシピ- 3




ご訪問、そして拍手ありがとうございます!パルメちゃんのお時間が今回もやってきました。今回から表紙を付けました…が、やっつけ感が凄いです(汗)。今までのにも付けてみました。

それでは早速どうぞ。






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  ふしぎな妖精パルメ -魔法のレシピ-


※この物語は、「愛の若草物語」と「幸せパスタストーリー」の二次創作です。オリジナル要素が満載ですので、お気軽にお楽しみください。






  第三話 レシピを求めて三千里?


 その日はよく晴れて、大変気持ちの良い日でした。エイミーとベスは二人で一緒に、お隣のローレンス家へとお邪魔して、ピアノを楽しんでいます。そんな中、その家の長であるローレンスが馬車で出かけようとしていました。
「それではローリー、留守を頼むぞ? それから、夕食も向こうで食べてくるから、帰りは遅くなる」
「はい、お爺様」
「やれやれ、ベスのピアノをもっと聴いていたかったわい…」
 ローレンスはぶつぶつと文句を言いながら、馬車へと乗り込むと、御者の人に「頼む」と言いました。そして、馬車はゆっくりと動き出し、そのお屋敷の庭から走り去っていきました。
 ローリーはそれを見送ると、お屋敷の中へと戻っていきます。エイミーも、ピアノがある部屋の窓から、その様子を見ていました。
「お爺様、お出かけなさったわ?」
「ええ…そうねぇ」
 ベスはエイミーの言葉を、楽譜を見ながら話し半分で聞き流します。
「ねえベス? まだピアノ弾いていくんでしょう?」
「ええもちろん」
 ベスはひと呼吸置くと、その鍵盤に指を置き、ピアノを弾き始めました。
「ベスってば、ピアノのことになるとすっごいワガママになるのね?」
 エイミーはソファーに腰かけながら、ベスの背中にそう言います。そんな様子に、パルメはクスクスと笑うと、「あら、エイミーだってそうじゃない?」と言いました。
「なんでよ~」
「だって~、ライムのこととなると、すっごいワガママになるじゃない」
「それは…だってぇ…。そういうパルメこそ、クッキーのことになるとワガママになるわ?」
「あらそうかしら?」
 互いに「べ~っ」と舌を出すと、ぷいっとそっぽを向いてしまいます。そんなとき、ローリーがその部屋へと入ってきました。そして小さな声でエイミーとパルメに、「二人共、ベスがピアノを弾いているんだから、ケンカはよくないな」と諭します。
 やがてその演奏も終わり、ローリーはベスに拍手をしました。ベスはカーテシーをすると、ローリーに可愛らしく微笑みます。
「素晴らしい演奏だったよ、ベス」
「ありがとう、ローリー」
「ところで…悪いんだけど、僕はこれからブルック先生と馬に乗って出かけるんだ。なので…その…ひとりになってしまうけど…」
「まあ…そうだったの…。それじゃあ…家で弾いた方がいいわね…」
「済まないね…」
 ローリーはベスとエイミーと一緒に玄関から出ると、そこには既に先生が待っていました。ローリーは颯爽と馬に跨ると、「それじゃあ」と二人に笑顔を残し、馬を歩かせていきました。
 それを見送るベスとエイミー。エイミーはベスに顔を向けると、「私達も帰ろっか?」と言いました。
「そうねえ…そうしましょうか」
 二人は、執事の人に「おじゃましました~」と頭を下げると、庭を横切って、自分達の家へと帰っていきました。
 ベスは居間へと向かうと、早速ピアノを弾き始めました。エイミーはソファーに座り、そのピアノの音色に瞳を閉じます。パルメも、暖炉の前で横になっているミルキー・アンのお腹で、そっと目を閉じました。
 メグは編み物をしながら、その光景に頬を緩ませます。それから暫くして、メグが窓の外に目をやると、「そろそろお夕食の支度をした方がいいかしら?」と首を傾げました。
 そんなときでした、呼び鈴が鳴り響き、その音にメグは「は~い」と返事をすると、「誰かしら…こんな時間に…」と、玄関の方へと向かいます。
「はい、どなた?」と、その扉を開けるメグ。そこには先生とローリーが立っていました。
「あらカール…それにローリー。どうしたの二人して…」
「いやぁメグ、聞いてくれよ。ローリーはねえ、君の料理の腕を少し疑ってるんだよ」
「まあ…なんですって?」
「いえいえ、疑ってなどいませんよ。僕はただ、そんなに美味しいのなら一度食べてみたいと…、そう言ってるんです」
「ほら、ローリーはこう言うんだよ…。そこでメグ、ひとつお願いがあるんだが…」
「ええ…、なんでしょう…」
「僕達を夕食に招待してくれないか?」
「な…なんですって? そんな急に…言われても…」
「急なことで済まないとは思っている。だけど…どうしてもローリーに分からせたいんだよ…僕は…」
 先生の言葉に、メグは少し俯くと、その後ろからパルメがひょっこりと顔を出し、「このパルメちゃんにお任せなさいな」と、メグに話したのです。
「お任せなさいなって…、あんた昼寝してたんじゃないの?」
「ちょっと面白そうな話しが聞こえてきてね、こうしてすっ飛んできたの」
「もう…この子ったら…、何が面白いのよ…」
「まあまあ。…っというわけで先生もローリーも、この私とメグにお任せなさいな♪」
 パルメはその二人にウインクをすると、ニッコリと微笑みました。二人はメグとパルメに「それじゃあ」と微笑むと、一旦お屋敷に戻ります。メグはそれを見送ると、パルメと一緒に台所へと歩いて行きました。そしてさっそく、夕食の材料になりそうなものを探します。
「えっと…、どうしようかしらねえ…。」
「うん? ねえメグ…何を困ってるの?」
「そりゃあ困るわよ~。だって…あの二人が食べる分なんて…そんな簡単に用意できないわ? それに…あの人…、何が好きなのかしら…」
「…本当の困り事ってそっちなんじゃない?」
「え…ええと…、まあ…。そ…そんなことより、どうすればいいのか、一緒に考えてよ」
「はいはい、パルメちゃんにお任せよ♪ 材料は何があるの?」
「えっと…、まだお買い物に行ってないから…ロクなのないわよ?」
「そう…。う~ん…、ローリーも来るのよねえ…。そうだ!」
 パルメはステッキを出すと、呪文を唱えます。
「それっ。パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪」
「ちょっとパルメ! そんな急に…!」
 メグはパルメに何かを言おうとしましたが、台所からあっという間に消えてしまいました。


 ギュッと目を閉じるメグ。地面にふわりと着地したのを感じ取ると、恐る恐る目を開けてみました。
「ここは…港?」
 メグが目を開けると、そこには港の景色が広がっていました。大きな船も停泊しており、男達が忙しそうに動き回っているのが見えます。
「ねえ…パルメ? ここはいったい…どこなの?」
「ここはねえ、イタリアのジェノバってところよ♪」
「ところよ♪ じゃないでしょっ。外国に来ちゃったの? それもこんな…遠いイタリアまで…。言葉は通じるの? 私イタリア語なんて話せないわよ…」
「だいじょぶじょぶよ~。さあ、私についてきて?」
 パルメはメグを連れて、その港を後にしました。そして、賑やかな街道を抜け、細い路地へと入ると、一軒のアパートが見えたのです。パルメはそのアパートに、メグと一緒に入っていきました。








「さあ、この部屋よ? ノックして?」
 メグはパルメを少し見ると、ひと呼吸置いて、ゆっくりとノックを四回しました。少しして、「は~い」という、優しそうな女性の声が聞こえると、そのドアが開かれたのでした。
「はい…、あら? これは綺麗なお嬢さんだこと。ウチに何か御用?」
 パルメはメグに、「ほらね?」とウインクをすると、その女性に挨拶をしました。
「やっほー♪ アンナさん♪ パルメちゃんよ~」
「まあまあ、パルメじゃないか~、お久しぶり。ではこちらの方は…パルメのお友達の方?」
「はい。申し遅れました、私はマーガレット・マーチといいます。メグとお呼びください」
「まあまあ、ご丁寧に。私はマルコの母、アンナ・ロッシと申します。さあさあ、こんなところで立ち話しもなんですから、どうぞお入りください」
 アンナはメグとパルメを部屋の中へと迎えると、居間のテーブルへと迎えました。
「すいません狭くて。お茶をお入れしますので、少々お待ちください」
 メグはその言葉に、「いえ、お構いなく」と頭を下げます。そしてパルメに視線を向けると、「今度はあの方が先生なの?」と問いかけました。
「ううん、違うわ? もうすぐ帰ってくると思うから、のんびりと待ちましょう?」
「ふ~ん…」
 テーブルに紅茶とクッキーが用意され、パルメはそのクッキーを夢中で頬張っていました。
「それで…メグさん? ウチに何か…」
「ええ…その…、パルメが…」と、メグはパルメに視線を向けます。
「もぐもぐもぐ…ごっくん。えっとねえ、マルコに用があって来たの」
「まあ…ウチのマルコに? へ~…、マルコがこんな綺麗な女性と知り合いだったなんて…知らなかったわ…」
「あぁ…いえ…、そんな…奥様ったら…」
「それでメグさん? どこから来なさったの?」
「はい。ニューコードという…アメリカのマサチューセッツ州から来ました」
「まあ! アメリカから⁉ まあまあ…これはこれは…、そんな遠いところからわざわざ…。船でいらしたんですのよねぇ…?」
「いえ…、パルメの魔法で…。ねえパルメ?」
「ええ。私の魔法でチョチョイのチョイよ♪」
「まあ…魔法で? でも、遠いことには違いはございませんわ? わざわざお訪ねくださって、ありがとうございます」
「いえ…そんな…、こちらこそ急にお邪魔して…申し訳ございません…」
 二人が頭を下げていると、玄関の方から「ただいまー!」と、元気な男の子の声が響いてきました。その声にアンナは「おかえり~」と出迎えます。
「あれ? お母さん…お客さん?」
「ええそうよ? それもあんたに。ちゃんとご挨拶して?」
「はい。えっと…僕はマルコ。マルコ・ロッシと言います」
「私はマーガレット・マーチ。メグと呼んでね?」
「は…はい…」
 マルコはメグの微笑みに頬を染めると、恥ずかしそうに俯いてしまいました。そんなマルコにパルメは、「パルメちゃんも居るんですけど~?」と頬を膨らませます。
「え? なんだ…パルメも居たの…」
「なんだとはとは何よ~。パルメちゃんだってメグに負けないぐらいの美人さんよ? もっと喜びなさいな」
「それでその…メグさん。僕に用事って…」
パルメは「無視かい…」と、マルコに頬を膨らませてしまいました。メグはその光景にクスクスと微笑むと、「えっと…」と言葉を続けます。
「私はパルメに連れてこられて…それでここに来たの。ねえパルメ?」
「ええそうよ? 私がメグをここに連れてきたの。それでマルコ、今日もお買い物に行くんでしょう?」
「うん、行くよ? 僕がお買い物当番だからね」
 メグはその言葉に「まあっ」と声を上げると、「ウチのエイミーにも見習わせたいわねえ…」と感心しました。
「じゃあさ、メグ? マルコについて行きましょうよ」とパルメ。
「でも…ご迷惑じゃないかしら…」と、パルメの言葉にメグは心配します。
「大丈夫よ、マルコが今回の先生だもの」
「ええっ⁉」と驚くメグ。マルコもアンナも、パルメの言葉に目を丸くして驚きました。
 メグはパルメに「ちょっと急に…失礼じゃない」と言うと、アンナとマルコに事情を説明しました。それを聞いた二人はなんとなく理解し、メグに協力することを快く引き受けたのでした。
「じゃあそういうわけだから、マルコ? 早速お買い物にレッツゴー!」
 マルコはアンナから財布と買い物カゴを預かると、パルメとメグを連れて市場へと出かけていきました。その市場では夕食の材料を求めて、主婦や親子連れで大変な賑わいを見せていました
 メグは周りを見渡し、「凄いわねえ…」と感心します。そんなメグの頭の上で、パルメはメグに「迷子にならないでね?」とイタズラっぽく微笑みます。
「なりませんっ」
「さて…どうしよっかな…」と、マルコは市場のお店を見て回りながら、夕食の献立を考えていました。すると、その店の店主らしき男性が「ようマルコ!」と声をかけてきたのです。
「やあ、夕食の買い物かい?」
「うん! ねえおじさん、何かいいの入ってる?」
「おうともさ。ほれ、このエビなんてどうだい? 港から上がってきたばかりの新鮮なやつだよ?」
「エビかぁ…。ねえおじさん、安くしてくれるんでしょう?」
「まったくかなわねえな~、ロッシんとこの息子にゃあよ。ホレ、もってけドロボウ」
 店主はそのエビを五尾、マルコに安く譲ってあげました。そのほかにもマルコは、新鮮なタマネギとルッコラを買い、それをカゴに放り込むと家へと帰っていきました。
 その道の途中、メグはマルコに、「その材料で何を作るの?」と問いかけます。
「えっと…、パスタを作ろうと思います」
「パスタ?」
「はい。あ…そうだ…。ねえパルメ、パスタを魔法で出してよ。それからチーズも」
「オッケー。いいわよ? でもマルコ? おうちにパスタ置いてないの?」
「置いてあるけど…、たぶん、メグさん達の分は足らないと思うから…」
「あらそうだったのね? 分かったわ、それじゃあ、おうちに帰ったら出してあげる」
「ありがとうパルメ」
 そんなこんなで、マルコとパルメ、そしてメグは家へと帰っていきました。さて、いったいどんなパスタが完成するのでしょうか? 次回へと続きます。






 マルコはメグに、一生懸命にパスタ料理を教えていました。それをにこやかに見守るアンナ。やがてパスタは完成し、そのレシピで、メグは先生とローリーにパスタを作ってあげます。それを食べた先生とローリーの反応は…?

 次回、「ジェノバの一番星パスタ」

 次回もパルメちゃんと一緒に、パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪

 ふしぎな妖精パルメ

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