名劇SSブログ

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ふしぎな妖精パルメ -魔法のレシピ- 4





さて、お待ちかねのパルメちゃんの時間です。ご訪問、そして拍手ありがとうございます!

それではどうぞ!※表紙を載せるの忘れていました…。






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  ふしぎな妖精パルメ -魔法のレシピ-


※この物語は、「愛の若草物語」と「幸せパスタストーリー」の二次創作です。オリジナル要素が満載ですので、お気軽にお楽しみください。






  第四話 ジェノバの一番星パスタ



 マルコはメグ達を家に迎えると、買ってきた材料を台所のテーブルに並べました。そしてマルコはパルメに、「それじゃあパルメ、お願い」と微笑みます。
「よっしゃ! パルメちゃんにお任せよ♪ それっ、パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪」
 パルメが魔法の呪文を唱えると、テーブルにパスタが現れました。
「エビとルッコラでパスタを作るんでしょう? だから細いのにしといたわ」
「ありがとうパルメ。それじゃあ…作り始めましょうか、メグさん」
「ええ、よろしくね、マルコ」
 マルコはメグに恥ずかしそうに微笑むと、トマトの缶詰を棚から取り出し、それを缶切りで開けました。
「それじゃあメグさん、これをオリーブオイルで温めて下さい。鍋とオリーブオイルはそこにありますので」
「ええ、分かったわ」
「それじゃあ僕は…エビの殻を剥いていこうかな…」
 マルコはエビの調理に取りかかると、時折メグの方を気にしていました。メグは鍋にオリーブオイルを入れると、そこに缶詰のトマトを入れ、温めていきます。やがてトマトの形も無くなり、トマトソースの状態になると、マルコはメグに「そこに塩コショウをお願いします」と、メグに言いました。
 メグはそのソースに塩コショウをし、弱火で煮込んでいきます。そして、少し味を見ると、マルコに「どうかしら?」と問いかけました。
 マルコはスプーンでそのソースを味見すると、「うん、大丈夫。でも…もう少しコショウがいるかな」
 マルコはほんの少し、鍋にコショウを振ると、それを火から下ろします。
「これで元となるソースはできましたので、今度はタマネギを刻んでいきますね」
「ええ、分かったわ。ところでマルコ…?」
「はい、なんでしょう」
「偉いのねえ。まだ小さいのに、ちゃんとこうしてお料理が出来て」
「いえ…そんな…。お母さんがアルゼンチンへ旅立ってからずっと…、お父さんのご飯の支度とかしてましたから…」
「まあ! そうだったの…。辛いことを思い出させてしまったわね…、ごめんなさいね…」
「いえ、今ではお母さんも居ますし、もう大丈夫です。さあ、料理の方を続けましょう」
「ええ…」
 メグはマルコに優しく微笑むと、タマネギを刻んでいきました。涙を流しながら辛そうにタマネギを刻むメグ。「もう…、なんとかならないかしらねえ」と、文句を言いながら刻んでいきました。
 タマネギの微塵切りが出来上がると、マルコはメグに、「パスタを茹でるのをお願いできますか?」と話します。
「ええいいわよ」と、メグは鍋でお湯を沸かし、そこに充分な量の塩を入れてパスタを茹でていきました。
「それじゃあ僕は…っと」
マルコはフライパンを温めると、そのタマネギとエビをオリーブオイルで炒めていきます。タマネギを先に炒め、充分に焼き色が付き、香りも出たところでエビをフライパンの中へ。そして、エビにも色がついてきたところで、トマトソースを投入しました。
フライパンの中でグツグツと煮えるソース。マルコはそれを見て、メグに「パスタの方はどうですか?」と問いかけます。
「たぶん大丈夫だと思うけど…、ちょっと見てくれる?」
「はい」
 マルコはそのパスタを一本、鍋から取り出すと、茹で加減を見てみました。
「うん! 大丈夫! それじゃあこのパスタを~」
 マルコは鍋からパスタを取り出すと、フライパンへと移し、ソースを絡めていきます。そしてそれを皿に移しました。
「それじゃあパルメ、仕上げをお願い」とマルコ。
「ええ分かったわ♪」と、パルメは魔法のステッキで、そのパスタにパルメザンチーズを振りかけました。
「さあできました。これでパスタの完成です」
 マルコの言葉にメグは思わず拍手をしました。
「さあ、食べてみて下さい」と、マルコはその皿を差し出します。
「いいのかしら、頂いても…。まだ皆さん集まっていないのに…」
「味見ですよ。パルメもどうぞ?」
「うわ~い! やったー!」
「もうパルメったら…。それじゃあ…頂きますね?」
 メグはフォークを持つと、そのパスタをひと口頬張ってみました。すると、その美味しさに頬を押さえ、マルコに笑顔を見せたのです。
「美味しいわね~! こんなパスタ初めて食べたわ?」
「そうですか! それはよかった!」
「これでカールもローリーも、満足するわね。それじゃあ…パルメ? 帰るわよ?」
「え~! まだ全部食べてないのに~!」
「失礼でしょう? いい加減になさい!」
「で~も~」
 メグとパルメがそんなやり取りをしている中、「まあまあ、お嬢さん」と、男性が声をかけてきました。その男性に、メグはきょとんとした表情を見せます。
「これは申し遅れました。私はピエトロと申します。マルコの父親をやっております」
「まあ…、お父様でいらっしゃいましたか…。これはとんだところを…」
「いやいや…」
「私はマーガレット・マーチと申します。メグとお呼びください」
「これはご丁寧に。では…メグさん、パルメもこう言ってますし、マルコもすぐに帰ってしまっては寂しがるでしょう…。どうです? 夕食をご一緒に…」
「ええ…でも…、本当によろしいので?」
「ええ、構いませんよ」
「では…、お言葉に甘えて…」
 こうして、皆がテーブルに集まって、賑やかな夕食の時間が始まりました。メグはそのパスタをよく味わいながら食事と会話を楽しみます。
 やがて、その時間も終わり、後片付けを済ませるころにはもう夜になっていました。
「それでは皆さん、ありがとうございました」と頭を下げるメグ。
「いえいえ、ウチでよろしかったらいつでも大歓迎よ?」と、アンナも笑顔を見せます。
 メグはアンナに笑顔で頷くと、マルコに笑顔を向け、「とっても勉強になったわ」と、お礼を言いました。
「いえ…そんな…、えへへ…。僕も楽しかったです」
 パルメは照れるマルコに微笑むと、「それじゃあメグ、いくわよ?」と言って、ステッキを取り出します。
「それ~っ、パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪」
 パルメが呪文を唱えると、メグの体が光に包まれ、やがて消えてしまいました。
 その光の中で、メグは「随分と遅くなってしまったわね…」と心配そうな表情で話します。
「大丈夫よ。時間はそのまんまだから」
「そうなの?」
 そして二人は、出かけた頃と同じ時間、その台所へと姿を現したのです。









「それじゃあさっそく、作ってみましょうか?」と、パルメはメグに言いました。ところが、メグはメモ帳を取り出し、それを読むと、パルメに「材料を買いに行かなくてはね…」と、残念そうな表情を見せます。
「あ~…そっかぁ…、材料ねえ…」
「エビなんて売ってるお店…この辺にあったかしら…。それからトマトの缶詰、あんなの見たことないわよ? お肉とか…お魚とか…、そういうのしか見たことないわねえ…」
「それもそうねえ…どうしよっか…。そうだ! ローリーんちに行けば何かあるかもしれないわ?」
「あなたねえ…、失礼でしょう? お隣の台所に行って、なにか材料を恵んでもらうなんて…」
「う~ん…それもそうねえ…」
「ねえパルメ、魔法でなんとかできないかしら?」
「う~…ん…、できないことも~…ないけど~…。パルメちゃんクッキー食べたいな~」
「ええ、分かったわ。明日のおやつに作ってあげる」
「やったー! それじゃあ私にまっかせて♪ それ~っ、パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪」
 パルメが呪文を唱えると、台所のテーブルにその材料が現れました。メグは早速、その材料でマルコから教わったパスタを作っていきます。
「パスタを茹でるのは…二人が来てからでいいかしらねえ…。ねえパルメ?」
「そうねえ、その方がいいわ? 先に茹でちゃったらぐでんぐでんのフニャフニャになってしまうもの」
「そうね。それじゃあ先にソースを作っていきましょう」
 メグはメモを取り出すと、それを読みながら調理を進めていきます。
「それじゃあパルメ、タマネギの微塵切り、お願いできるかしら?」
「ええ~っ、パルメちゃんがやるの~?」
「だってえ…、もうあんなの懲りごりよ…」
「もう…しょうがないわねえ…。結婚してから苦労するわよ?」
「そのときはカールにやってもらうから平気よ」
「まあっ、お母様が聞いたら呆れるわね…」
「あんたに言われたくないわねえ…」
 パルメは仕方ないという表情をしながら、魔法でタマネギを刻んでいきました。一方のメグは、トマトソースを作り、エビの殻を剥いていきます。
「タマネギ、刻んでおいたわよ?」
「ありがとうパルメ。それじゃあ今度は~…」と、パルメにお手伝いをお願いするメグ。パルメもそんなメグに頬を膨らませながら、一生懸命に手伝っていました。そして、そのソースが出来上がる頃、呼び鈴が鳴り響いたのです。
 メグはソース作りで手が離せません。するとパルメは、「ベスを呼んでくるわね?」と言って、ベスがピアノを弾いている居間へと向かいました。
「は~い」と、玄関の扉を開けるベス。そこには先生とローリーが花束を抱えて立っていました。
「まあ、綺麗なお花」と微笑むベス。先生とローリーはベスに、「ご招待に預かりまして」と丁寧にお辞儀をすると、「デザートにと思ってケーキを用意してきました」と、そのケーキが入った箱をベスに渡しました。
「まあ、ありがとうローリー。さあお二人とも、どうぞお上がりください」
 ベスは二人を中へと迎えると、食堂の方へと案内します。そして台所にいるメグに、「二人が来たわよ~? それから、ケーキも頂いたわ?」と言いました。
「まあ、それじゃあそのテーブルに置いといてくれる?」
 メグはそう微笑むと、食事の準備を進めます。ベスもエイミーも、食器を並べたりして、メグを一生懸命にお手伝いしました。やがて準備が整うと、メグはパスタを茹で始めました。
「さあ、お待たせしました~」と、完成したパスタを持ってくるメグ。人数分がテーブルに並べられると、「さあ、頂きましょうか」というメグの声で、皆が食事を始めました。
「いただきます」と、そのパスタを頬張る先生とローリー。メグは二人の反応を気にするあまり、まだ手を付けていませんでした。
「ねえ…、二人とも? どうかしら…」と心配そうなメグ。
「…~ん…、うん! 美味しいですよメグ!」と、ローリーが笑顔を見せました。先生も「凄く美味しいよ!」と笑顔を見せます。
 メグはホッと胸をなでおろし、そのパスタを頬張りました。その美味しさに頬を緩ませるメグ。ベスもエイミーも、そしてパルメも、大満足の夕食でした。
「美味しい料理は幸せを運ぶ。う~んっ、パルメちゃん大満足~♪」
「あらパルメ、それじゃあケーキはいらないわね?」
「や~ん、メグ~う、そんなイジワルしないでよ~ん」

 パルメは笑顔でケーキを頬張り、メグはそれを見て頬を緩ませました。さて、次はどんなお料理を作るのでしょうか? 次回へと続きます。








 メグは約束通り、パルメにクッキーを作ってあげようとしました。ところが、ハンナのレシピを見ても、うまく出来ません。味見をしたエイミーにも、その辺で買ってきた方が美味しいと言われてしまいます。そんなメグを見て、パルメはどうしたらいいのか一生懸命に考えました。

 次回「ハンナのバタークッキー」

 次回もパルメちゃんと一緒に、パルメ・パラリン・パラパラリ~ン♪

 ふしぎな妖精パルメ

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